鬼が来た!(原題:鬼子来了 )は2000年に製作された中国映画。2000年のカンヌ国際映画祭にて審査員グランプリを受賞した。 第二次世界大戦下の1945年。中国華北地方の万里の長城にほど近い村に住む青年・馬大三の元に、突然一人の男が現れ、馬に銃を突きつけながら2つの麻袋を預かるようにと脅して去っていった。その麻袋には日本兵と中国人の通訳が入っていた。村から日本軍の野営地まで程近く、日本兵を捕らえていると知られると村人達の命が危ない。日本兵と中国人の、奇妙な友情と悲劇を描く。 監督・製作 姜文 製作総指揮 董平 出演者 姜文 香川照之
「決断」の瞬間、傍聴席に拍手とため息が交錯した。「川辺川ダム計画の白紙撤回を求める」。11日、蒲島郁夫熊本県知事は県議会でダムによらない治水対策に取り組む意向を表明した。ダム反対派から評価する声が上がる一方、ダム計画で移転を余儀なくされた五木村の関係者には「この40年は何だったのか…」と落胆の表情が広がった。計画発表から42年。ダムに翻弄(ほんろう)され、引き裂かれた地域の苦難をあらためて浮き彫りにした。 議会棟には開会前から大勢の傍聴希望者が次々と到着。200席の傍聴席はほぼ満席となり、ダム賛成、反対両派がかたずをのんで蒲島知事の発言を見守った。開会から25分。知事の「白紙撤回」の瞬間、ダム推進を訴えてきた自民が過半数を占める議場は静まりかえった。対照的に傍聴席では反対派が拍手し、互いに笑顔で握手する光景も。 ダム反対派でつくる住民団体「川辺川を守る県民の会」の中島康代表(68)は「ここまで踏み込んだ発言をした知事はいなかった。素晴らしい決断で言葉では表せないほどうれしい」と高く評価。「国や県議会から知事に大きな圧力があると思うが、みんなで支えたい」と気を引き締めた。 水没予定地の五木村の村議ら約10人は、すぐに席を立った。田山淳士(きよし)議長は「この40年は何だったのか」と絶句。元村議の照山哲栄さん(76)は「村の再生振興策を国交省と考える前に白紙撤回とは、まさに拙速だ」と怒りをあらわにした。 流域自治体の首長にも複雑な波紋が広がった。川辺川ダムの最大受益地で、蒲島知事に先立ち、計画の白紙撤回を求めた人吉市の田中信孝市長は「流域住民の民意をくんでもらって大変ありがたい。苦渋の選択だったと思う」とコメント。市議会の一般質問の最中にメモが手渡され、知事決断を知ったという。 地元民放の報道番組に出演していた五木村の和田拓也村長は「非常に残念。もう一度考え直すことができないかという思いを強くした。五木村の振興に取り組むというが、具体性がなかった」と失望した様子で話した。 =2008/09/11付 西日本新聞夕刊=